グッドデザイン賞
2015 わたしの森 プロジェクト
受賞対象名:わたしの森 プロジェクト
部門 / 分類:地域・コミュニティづくり / 社会貢献活動
一時的な交流イベントではなく、「マンション入居前から入居直前、入居後まで継続的なコミュニティ支援」を行い、自主性のあるマンションコミュニティの形成を目指す取り組み。①入居前は「長野・東京ガスの森」で植樹体験を行い、未だ交流のない未来の入居者同士のコミュティ形成支援②マンション竣工直前には実際に住まうマンション内で植樹イベントを実施し、自分達のマンションへの愛着を図りつつ、コミュニティ形成支援③入居後もマンション内を舞台に菜園づくりや菜園で取れたハーブ等を使った料理体験を実施する等、継続的な支援により、自主性の高いコミュニティ形成を目指す取り組みである。
【受賞となったデザイン・環境等に対する物件特徴】
「わたしの森 プロジェクト」のイベントはそれぞれ単体完結型にするのではなくプロジェクト全体を一つのストーリーとして展開することに拘った。これにより、参加者がコミュニティの形成をより深められるプログラムに仕立てている。本物件では①「入居前」は長野での植樹体験②「入居直前」には植樹体験をもとにしたマンションの敷地内での植樹体験③「入居後」には生活に身近なハーブや野菜を育てて居住者同士の交流のきっかけづくりを演出しさらに④育てた野菜等を使いお料理プログラムへと展開。このように長野の本格的な自然から、より身近なマンション環境へと移行していくストーリーにした。ストーリー性のあるイベントにより、参加者はプロジェクト全体のイメージが湧きやすくなり、自発的な参加につながるものと考えた。普段から、共通の話題でのコミュニケーションや交流機会を促し、入居者同士の自主的なコミュニティ形成に繋がっていく事を意図している。
<審査委員評価コメント>
似たような取り組みはここ数年いくつも見られるようにはなってきたが、それ自体いい拡がりを見せていると思えることと、本プロジェクトはそのディテールにまで感度よくまとまり、実際のマンション内の菜園なども継続的な活動につながっているところに総合的な魅力を感じる。