グッドデザイン賞

2011 コミュニティーバッテリーシステム

コミュニティーバッテリーシステム

受賞対象名:コミュニティーバッテリーシステム
部門 / 分類:サービスのデザイン

太陽光パネルとリチウムイオン蓄電池を連携させ、電力使用量の多い夜間にクリーンエネルギーを活用し、蓄電池で貯めきれなかった余剰電力は売電できるシステムを創出。スクラップ&ビルドではなく永住できる集合住宅が求められている時代の中で、必要不可欠な住環境・間取り・デザインに加え、クリーンエネルギーの創出と有効活用を図るサービスをシステム化。建物のエントランスに現在の発電量・蓄電状況・使用電力量を表示できるモニターを設置し、集合住宅の入居者だけでなく来訪者にも環境への配慮の意識を啓蒙。低炭素社会の実現を住宅から発信していくとともに、日々の暮らしの中で無理なく自然と地球環境の保全に貢献するサービスを開発。

【受賞となったデザイン・環境等に対する物件特徴】

共用部照明を全てLED化し、消費電力を大幅に抑制することで、太陽光発電によるクリーンエネルギーを有効活用し、季節により蓄電池で貯めきれない程の電力が大幅に発電された場合でも、余剰電力は売電できる仕組みにしている為、集合住宅内だけでなく、社会全体にも貢献できるシステム。削減できた電気代及び売電金額は管理組合に還元することで、集合住宅の維持管理費に充当することもでき、安定した長期修繕計画に寄与。

<審査委員評価コメント>

スマートシティ化ヘ向けエネルギー効率を上げるため、コアな技術を駆使し着実にクリーンエネルギーの有効活用のシステム化を実現している点が評価できる。集合住宅をエネルギーの生産地と捉えることは有効であり、エネルギーの地産地消は可能性が大きい。今後一層の普及が望まれるソリューションデザインの一つである。