グッドデザイン賞
2010 アルティス西ヶ原ParkHills
受賞対象名:アルティス西ヶ原ParkHills
部門 / 分類:社会領域 - まちづくり・地域づくり
東京外国語大学西ヶ原キャンパス跡地における再開発事業の根幹として計画した357戸の大規模賃貸マンション。山手線徒歩圏内でありながら約2.2haの大規模な公園が南側に隣接するという希少な立地に、緑や風といった自然を生活の中に感じることのできる空間を創造。白と黒のシンプルな外観は、周辺の景観や公園の緑との調和を図りながらも街のアクセントになるランドマークとしてデザイン。公園へとつながる街路やパティオ、ポケットパークは常時開放され、公園と一体となって入居者や近隣住民の憩いあふれるコミュニティの場になっている。また、自治会の防災訓練の場所としても利用され、新旧住民の新たな交流を促進させている。
【受賞となったデザイン・環境等に対する物件特徴】
山手線徒歩圏内でありながらも、大きな公園に隣接する優れた立地特性を活かし、住まいの中からでも自然を感じられる空間の創造や、緑あふれる街路を形成することで周辺の街並みと連続性を持たせ環境との調和を目指した。敷地内の街路やパティオ、ポケットパークを公園とのつながりをふまえて効果的に配することにより、入居者や近隣住民の憩いの場として、新たなコミュニティの空間を創りだすことを目標とした。
<審査委員評価コメント>
大学キャンパス跡地における再開発事業の中心施設として計画された大規模賃貸マンションである。比較的高密度の区画割りがなされた住宅地の中にあって、隣接する約2.2haの大規模公園は近隣住民の憩いの場となるばかりでなく、災害時には防災拠点となる広場ともなっている。まず、このような公園を計画の主眼に置いたことは高く評価できる。また、マンション計画において、南側に隣接する広々としたグリーンを最大限に活かし、自然環境を感じることのできる建築構成としている。公園へと直接つながる街路やパティオ、ポケットパークは常時開放され、入居者や近隣住民の憩いあふれるコミュニティの場になるなど大小の外部空間の連携がよく考えられている。