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クレヴィア朝霞台(2023年竣工)
岡田様

一度は頓挫した建替え計画。
後がなかった2度目の検討。
昭和56(1981)年に建てられた8階建てのマンションで、2006年頃から約7年以上かけて建替えが検討されましたが、当時、耐震性への不安はあったものの、住民の多くが「まだ大丈夫」と感じており、経済面の心配もあって合意には至らず頓挫してしまいました。管理会社の変更をきっかけに、2016年に再度、建替えが検討されたのですが、前回と同様、建替え後の戸別価格や現在住戸の各評価額など、経済条件での不安が挙げられ、スムーズに進みませんでした。「この不安を解消するにはデベロッパーの存在が不可欠で、事業協力者を募集したのです」。岡田様は当時を振り返ります。「ところが、建替えの頓挫した物件というのは協力者がつきにくく、正直、焦りを感じました」。そんな中、唯一参加を表明してくれたのが伊藤忠都市開発でした。「建替えで課題になっていた費用や、それぞれの内容について分かりやすく提案してくれて。まさに希望の光に見えたよ」と岡田様は語ります。クレヴィア朝霞台の建替えが無事終わり、引き渡し・再入居の日を迎えたのが2023年12月。1回目の検討から約18年もの年月が経過していました。

合意形成の決め手は、
建替え後の暮らしが
イメージしやすかったこと。
伊藤忠都市開発が加わったことで、プロジェクトが一気に加速したと岡田様は語ります。「経済条件の不安の解消はもちろん、建替え後の暮らしをイメージできるようになったのがとても良かった」。伊藤忠都市開発が提案した図面や建物のCGパースなどが、将来の夢を膨らませ、合意形成を強く後押ししたと言います。また、伊藤忠都市開発の“ちょうどいい距離感”も頼もしく思えたとのことです。「私たちのペースに寄り添うようにサポートしてくれて、多くの疑問に対しても丁寧に答えてくれました」。日照権の問題や建物1階店舗の移転調整、工事中の仮住まいなど、建替えに伴う課題が山積みの中、特に専門的な知識を必要とする局面で、伊藤忠都市開発はイメージの湧きやすい形で説明してくれたのがとても助けになったと岡田様は語ります。
再入居の開始。
マンションは、新しい‟ふるさと”として
さらに輝かしい存在へ。
「建替えを進めるのは本当に大変でした。でも、やるからにはとことん楽しもうと思いました」と岡田様。解体前の建物を消防署の消防訓練に使ってもらうなど、建替えという一大事業をきっかけに、地域貢献も積極的に行ってきました。そんな中、伊藤忠都市開発は協力的で、常に街づくりや地域貢献を意識しているデベロッパーならではのサポートが心強かったと岡田様は語ります。「常に質問しやすい雰囲気づくりや、不安を取り除いてくれる姿勢のおかげで、私たち建替組合も思いっ切り楽しむことができました」。そして、マンションは“ふるさと”みたいなものだと語る岡田様。「地域に根ざし、戻ってきたいと思える場所にしたいという建替えの目標は、クレヴィア朝霞台で実現することができました」。ハイクオリティーなデザインと室内空間に、再入居したみなさんの誰もが満足し、建替えの成功を喜びました。今では子育て世代の新しい住人も迎え、新しいふるさととして地域においてもさらなる存在感と輝きを増しています。

建て替えの概要
建替え前のマンションは、1980年竣工の8階建て、総戸数28戸。管理組合にて2010年に耐震診断を実施したところ耐震性不足であることが判明し、建替えの検討を開始。2018年に当社が事業協力者に選定され合意形成活動を推進。総合設計制度利用による再建マンションの規模増進により経済的負担を軽減した計画を提案したこと等が奏功し、2020年1月に建替え決議が可決成立。建替組合設立後は、当社が参加組合員として参画し、2023年12月、再建マンション完成・入居開始に至った。

建替え前


建替え後