グッドデザイン賞
2020 理想の新婚部屋② 七夕カップルの愛ある家庭内週末婚』が叶う部屋
受賞対象名:理想の新婚部屋② 七夕カップルの愛ある家庭内週末婚』が叶う部屋
部門 / 分類:中〜大規模集合住宅
ゼクシィ編集部との共同取組【理想の新婚部屋づくり】で考案した「イマドキ新婚夫婦の理想や願望を叶える住空間」の1つを計画中だった新築賃貸マンション「クレヴィアリグゼ門前仲町」の1室で実物件化した。2人の休日や就寝時間が異なり生活リズムがバラバラで会話の時間も少ない共稼ぎ夫婦が、普段は物音や気配で就寝中の相手を起こさぬよう気兼ねすることなく、貴重な2人同時の休日はつまらないケンカをせず仲良く過ごし、より相手がいとおしくなる部屋。近年増加している、互いの個を尊重して平日は別居するという所謂「週末婚」スタイルを実践する夫婦にとって、最適な住空間。
【受賞となったデザイン・環境等に対する物件特徴】
平日は別居し週末は夫婦で"結婚生活"を過ごす、いわゆる「週末婚」のメリットを享受しデメリットが生じない「家庭内週末婚」に最適な住空間を企画した。
普段は相手に気兼ねせず、相手にも気兼ねさせず楽に過ごせるよう、新婚なのにあえて別寝室とし、玄関からの導線も左右に分けた。各自専用の洗面台、ロフト、収納、下足入を同サイズで平等に設置したので、そこの掃除が杜撰でも趣味の道具が広げっぱなしでも、ケンカの種にならない。貴重な2人同時の休日は、天の川で逢瀬する織姫と彦星のように、広いリビングベッドで仲良くまったり過ごして2人の愛を深めることができる。
<審査委員評価コメント>
新婚夫婦のための理想の部屋を実物件化したコンセプトルームである。洗面浴室の水回りを部屋の中央に配置し、左右均等に個室を振り分けている。2つの個室はロフトの面積まで全て平等で、各個室を通ってLDKに行く動線も面白い。「愛ある家庭内週末婚」を実践する若い夫婦が想定されているが、このプランは、他人と自然にシェアして暮らすことができる。個室へは玄関から直接アクセスするので、自宅のワークスペースとしても使いやすいし、外部の人も招きやすい。50㎡/2LDKという一般的な間取りにもまだ可能性があり、新しい住まい方が提案できることを気付かされ、高く評価された。