グッドデザイン賞
2015 官民協働の 「コミュニティガーデン活動」
受賞対象名:官民協働の 「コミュニティガーデン活動」
部門 / 分類:地域・コミュニティづくり / 社会貢献活動
住宅開発に伴う地域貢献、都市緑化推進及び新旧住民交流・コミュニティ形成を目的として、開発地隣接公園を舞台に地域住民及び行政と共に推進した東京都で初となる「官民協働によるコミュニティガーデン活動」。現在、二つの住宅開発プロジェクトにて二つのコミュニティが結成され、また公園美化改修へ向けたワークショップの開催により、地域に「自ら創りあげていく」という当事者意識の形成が図れたことから二年以上活動が継続されている。『他物件でも実現可能なサステナブルな取り組み』として、また『住宅開発における今後の地域貢献のあり方』として世広く提唱できる取り組み。
【受賞となったデザイン・環境等に対する物件特徴】
「コミュニティガーデン」とは、「地域の庭」を意味する、本取り組みにあたり、地域の声を大切に聞き『共通理解を深めること』、自ら活動に参加してもらうことにより『当事者意識を形成すること』を最も大切にした。地域の公園は、地域に愛され育まれてきた『地域の財産』であり、また同じ行政区であっても、地域によりニーズや解決したい課題はことなる。また、将来に亘り、自らの手で育てていかねばならない場所である。町会説明会やワークショップ開催を軸に、個々の状況にあわせた意見交換の場を設けたことで、細やかな地域のニーズを具現化(公園入口への花壇設置、町会掲示板設置、倉庫新設等)することに成功した。またワークショップや地域の方々主体の花壇作り等により「自ら創りあげていく」という当事者意識の形成が図れ、現在二年以上継続した取り組みとなっている。
<審査委員評価コメント>
同様の取り組みが増える中で、本プロジェクトは官民で取り組んでいるところや、地域住民と行政と一緒に取り組んでいる点、また近隣の公園を利用することで地域の活性化にまでつなげている点はとても汎用性が高く、サスティナブル且つ展開性に期待できる。