グッドデザイン賞
2013 官民協働による コミュニティガーデン活動
受賞対象名:官民協働による コミュニティガーデン活動
部門 / 分類:個人によるNPO活動、コミュニティ活動、社会貢献活動
江東区の「シティ・イン・ザ・グリーン」理念の下、伊藤忠都市開発株式会社と株式会社コスモスイニシアがマンション建設に伴う地域貢献、都市緑化推進及び新旧住民交流・コミュニティ形成を目的に、建設地隣接の江東区立亀戸七丁目南公園において『コミュニティガーデン活動』を推進。公園を管理する江東区了承の下、公園美化を目的とした近隣住民参加のワークショップを開催し、ワークショップ内容に基づく改修工事を実施。工事完了後、区民団体による公園維持管理活動(総勢約177名参加)を約一年に亘りサポートし、平成24年12月「コミュニティガーデン」が結成。東京都で初の官民協働による「コミュニティガーデンづくり」となった。
【受賞となったデザイン・環境等に対する物件特徴】
身近な公共の場に、人の手によって大切に育まれた四季を彩る自然があることで、都会の忙しい日常を癒し、おだやかな時間を提供することが可能となる。ワークショップで地域から提案された「用がなくても立ち寄りたくなる、楽しい寄り道ができる公園」があることで、人が集まり、会話をし、地域の中での安心な暮らしづくりの一助となることで、健康な暮らしづくりにも寄与。
<審査委員評価コメント>
緑化を重要視する開発は、現代において頻繁に見られる。緑化の本質的な目的とは、より良い地域生活の創造であり、そのプロセスにも利用価値を見いだすことができる。公園の緑化を庭作りとして設定。マンションの新規住民と近隣住民が協力して創り上げることによって、地域のコミュニケーションを促進する。 『コミュニティガーデン』活動はその着眼点を現実化するために様々なアプローチを行った。長期的な緑化推進理念を持つ江東区との協議を重ねることで、推進体制を確立することに成功。そして主役となる住民に活動のコンセプトが正確に伝わるよう、ワークショップを複数回開催した。 結果『自ら創り上げていく』という当事者意識が喚起され、官民協働による『コミュニティガーデンづくり』は現実のものとなった。行政と住民の間にあった隔たりを解消するノウハウ、地域に貢献するプログラムの先駆けとして高く評価する。