グッドデザイン賞

2012 クレヴィア緑地公園 ザ・レジデンス

クレヴィア緑地公園 ザ・レジデンス

受賞対象名:クレヴィア緑地公園 ザ・レジデンス
部門 / 分類:住宅・住宅設備

北大阪急行「緑地公園」駅徒歩3分、140戸の集合住宅。日本都市公園100選「服部緑地」に寄り添い、閑静な住環境を育む第一種低層住居専用地域の一角で都心部と約50mの標高差がある高台に位置し低層地上3階地下1階・5棟を配置。各々の棟の条件を最大限活かした空間形成を図る。出幅約3.5mのバルコニーを配した棟では4人掛けのテーブルでティータイムやディナーを愉しみ、花火大会等が望める特別な空間を創造。また住戸が共用廊下に接しないスカイコリドーを配した棟では、居室へのプライバシー配慮を具現化。その他敷地内には自然の豊かさを住むだけで体感可能な四季折々の植栽を配し、永住に値する生活景観の創造を追求した。

【受賞となったデザイン・環境等に対する物件特徴】

各住戸プランにおいては「永住」を見据え各間取りの水廻りを極力集約し、将来的な可変性にも対応できるよう配慮。また四季折々の植栽計画、大部分を蛍光灯としLEDも効果的に活用した照明計画を採用。設備仕様においては各居室のサッシに冷暖房効率を高める複層ガラス、省エネ型給湯器の採用やエネルギーの「見える化」を図り省エネ意識向上に繋がるエネルックリモコンの採用等、環境への負荷低減を目指した。

<審査委員評価コメント>

緑の多い郊外の閑静な低層住宅地内に建つ分譲集合住宅である。周囲の環境に合わせて建物全体を3階の低層に抑え、高台という敷地条件を活かして、遠方の眺望を取り入れた屋外空間を楽しむことができる奥行の拾いバルコニーを備えている。一部の棟では住戸が共用廊下に接しないようにして、プライバシー優先の住空間を提供している。敷地内にも綿密な植栽計画を行い、周辺環境に寄与している。住戸内よりも、住戸と外の境界と外部空間に特化した集合住宅である。