GOOD DESIGN

GOOD DESIGN 2017年

クレヴィア田端

クレヴィア田端|イメージ
受賞対象名:クレヴィア田端
部門/集合住宅
北区田端にある14階建て、総戸数33戸の分譲マンション。その特徴は、東京ガス株式会社の社内シンクタンク・都市生活研究所と共同設計した間取り「のぞみプラン」の提案だ。「のぞみプラン」は家族ごとに異なるニーズや価値観に適した間取りを設計した住戸プランである。東京ガス都市生活研究所では、家族同士の交流時間が減少傾向にある社会的背景や、ライフステージによって異なるニーズをもとに、リビングや子供部屋に求められる機能を調査。「のぞみプラン」では、その調査結果から見出した、家族のライフステージごとの物理的・行動的ニーズを間取りに具現化し、それぞれの家族に適した住戸プランの提案を行った。
【受賞となったデザイン・環境等に対する物件特徴】
近年のマンション市場は、土地価格の上昇により一戸あたりの住戸面積が減少傾向にある。生活空間が縮小される中、いかにニーズに合った最適な住戸提案ができるのかが一つの課題と認識していた。
一方、近年の共働きの増加や子供の塾・習い事により、家族全員の起床在宅率が50%を超える時間帯は、午後8時~9時台の2時間のみ(父、母、中学生、小学生の4人家族の場合)という実態に注目。昔よりも忙しくなった現代の家族に対し、最適な住空間を提供することに加え、例えば「子育てを手助けする間取り」といった家族のコミュニケーションを補う機能を間取りに付与することが重要であるとの考えに至った。こうした背景から、現代社会の家族のニーズに対して、ライフステージごとに適応する「のぞみプラン」を開発・提案を行った。
<審査委員評価コメント>
この「のぞみプラン」は、一般のマンションの間取りと異なり、水廻りを片側に寄せることで、空間の使い方がたいへんフレキシブルになっている。この特性は、経時的にも、共時的にも、分譲マンションに多様性を与えることが期待される。 さらにいえば、プランによっては中廊下を短縮することにもなるし、場合によっては玄関を広く取り、土間状の空間をつくりだすこともできそうだ。つまり、「のぞみプラン」には、プロジェクトのコンテクストに応じてさらに発展させるだけのポテンシャルがあるといえる。